中南米カップ 第22話
■ 躍動する列強プレーヤー
「ヒャッホーーーー!!」
疾風のようなドリブルでフィールドを駆け抜ける野生の獣のような
続く第2試合、
彼はその異次元のスピードで相手ディフェンダーを一人二人と抜き
一気に相手ゴール前まで迫るとトップスピードのままシュートを放
スバァーッ!!
「決まったー、ゴーーーーール!!ビクトリーノ君、
ビクトリーノ君、
とアナウンサー。
そして数分後、試合終了のホイッスルが高らかに響き渡る。
「あーーっと、ここで試合終了です。試合結果は4-0、
ビクトリーノ君がハットトリック、火野君が1ゴール2アシスト、
その名に恥じない圧倒的な強さを見せつけましたー!」
とアナウンサー。
続く第3試合では韓国の2人の選手がメキシコシティ国際空港での
剛の虎・
車が豪快なポストプレーから叩きつけるようなヘディングを繰り出
「あーっと、これは韓国、剛の虎・車君と柔の虎・李君、
そして試合終了のホイッスルが鳴るとアナウンサーは告げる。
「試合終了!!韓国6-0と爆発的な強さを見せつけましたーー!
「アジア最強ツートップ」と名高い車君と李君の2人、
その2頭の虎と呼ばれた2人の選手は、
「「世界最強ツートップ」の称号、
その一方、
後半35分、
「またやるのか...?」
「また出るぞ、ピエロタ・タイム!」
その選手、”フィールドの舞台俳優”の異名を持つピエロタは、
「イッツ ア ショ~タ~イム♪♪」
と、おどけた表情で言うと、特に相手ゴールへ攻め込む様子もなく
その場でポンポンと相手イレブンを挑発するかのようにリフティン
「このヤロウッ!」
そのピエロタに相手選手が、
ピエロタは蝶のようなヒラヒラした動きでこれをかわし、
「あーっと、またしても始まりました、フィールドの舞台俳優・
とアナウンサー。
この試合でこれまでにも何度も見られた光景である。
ピエロタは、相手陣内の切り込むわけでもパスを出すでもなく、
ピエロタにとっては得点や試合の勝敗よりも、
と、そこに黒い長身の選手が走り込んできて
「おい、ピエロタいい加減にしろ!」
とパスを要求する。
ピエロタが
「へェ~、クルスちゃんも意外と目立ちたがり屋なんだネ~♪」
と言ってパスを渡すと、
「あーっと、ペルー第2のテクニシャン、黒ヘビ・クルス君、
とアナウンサー。
南米は、
クルスは、
クネリと変化し曲線を描くそのシュートは、
そして、そのまま1-0で試合終了。
ペルーはふざけ気味のピエロタを擁しながらも勝利をものにしたの
そして、
試合が終了すると、アナウンサーが
「あーっと、ここで試合終了です。パラグアイ「
舞台は戻ってアステカスタジアム。
ここで第1ラウンド最終戦、